Horizon2020とは

社会的な課題への取り組み-保障されたクリーンで効率的なエネルギー

社会的な課題への取り組み-保障されたクリーンで効率的なエネルギー

エネルギーへの挑戦は、信頼性があり、持続可能であり、競争力も有するエネルギーシステムへの転換をサポートするためのものです。

競争力のあるエネルギーシステムに転換するためにはさらに希少となる資源、増大するエネルギー需要、そして気候変動などいくつかの問題を乗り越えなければなりません。エネルギーへの挑戦は以下7つの目標、研究領域に分類できます。

  • エネルギー消費量と二酸化炭素排出量の縮小
  • 低価格、低二酸化炭素電力供給
  • 代替燃料と機動性の高いエネルギー源
  • 単一のICTを活用した欧州送配電網
  • 新たな知見と技術
  • 強い意思決定と市民の広い参画
  • エネルギーの市場への取り込みとICTイノベーション

2014年から2020年までの間に約59億ユーロの予算が原子力以外のエネルギー研究に割り当てられています。このうち、2億ユーロがEuropean Institute of Innovation and Technology activities (イノベーションと工学活動欧州研究所)をサポートするために使われる予定です。

保障されたクリーンで効率的なエネルギーの最初のワークプログラムでは以下の分野ごとにフォーカスがあてられます。

エネルギー効率

エネルギー効率改善はEUの短期的また長期的な政策においても後悔することのない選択です。EUは2020年2030年と段階的に一次エネルギー消費を減少させることを目標にしています。この分野での研究実証の対象として建物、産業、冷暖房、中小企業、エネルギー関連の製品とサービス、またICTとの統合、通信セクターとの協力に焦点が当てられます。

低二酸化炭素技術

エネルギー源を確保し、域内エネルギー市場を完成させるために、安価で費用対効果が高く資源効率の高い技術的解決策を開発し、さらに市場に導入し、エネルギーシステムから持続可能な方法で二酸化炭素放出をなくすことが重要です。この分野での研究活動は、以下のものを含みます;太陽光発電、集光型太陽熱発電、風力発電、海洋発電、水力発電、地熱発電、再生可能暖房及び冷房、エネルギー貯蔵、バイオ燃料、代替燃料、二酸化炭素補足及び貯蔵。

スマートシティー、コミュニティー

都市部での持続可能な開発は特に重要な挑戦です。特にエネルギー、輸送、ICTの分野で新たな効率よく、利用者が使いやすい技術やサービスが必要となります。しかし先進テクノロジーを用いた解決策の研究開発と実用化の両面での総合的な取り組みが必要でありスマートシティー関連の技術が市場価値の高い商業規模で製品化されることに焦点が当てられます。