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成果の普及と利用

ホライズン2020では、研究とイノベーションプロジェクトの成果を普及し、利用することがこれまで以上に重要になっています。

成果の普及と利用は、プログラムの各段階で適用されます。

  • 商用目的または政策決定に必要な新たな知識を最大限取り入れること
  • プログラムの参加者、研究により利益を売る人々との間で研究とイノベーションを加速すること
  • 費用について説明でき、EU圏内の市民が利益を得られるようにすること

上記最終目的を達成することは簡単なことではありません。申請者として下記の事柄について留意することが大事です。

普及(研究の成果を潜在的な利用者、つまり当該研究分野の同僚、産業、他の企業、政治家と共有すること)は、利用(商用目的もしくは公的な政策決定のために成果を利用)と密接な繋がりがあります。

普及、利用そして宣伝活動は、特に市場に近いプロジェクトにおいては時にその役割が重複します。

普及と利用活動に関するガイドライン

申請書の提案を作成する際、普及と利用へ段階的なアプローチをとることをお勧めします。下記に示すガイドラインは、「産業技術におけるリーダーシップ」、「社会的な課題への取組」のために作成されています。また、ガイドラインは、「卓越した科学」をターゲットにしたものではなく、強制的なものでもありません。

提案書と、提案に対する公募の政策内容がリンクしている
EUの政策が明確に述べられている公募は通常、更なる研究を必要としています。提案書はこうした目的にどのように合致するかについて詳細な説明をしてください。
潜在的なエンドユーザー、提案書の利害関係者を巻き込む
潜在的なエンドユーザー、提案書の利害関係者が早期から関与している場合、申請の手助けになることがあります。エンドユーザーは地方、国、コンソーシアム内の国際的パートナーネットワークから来ているか、彼らが運営するバリューチェーンから集まる可能性があります。彼らはプロジェクト内のパートナーとして関与し、その期間を通じて、諮問機関のメンバーとして、もしくは成果をテストし、フィードバックをしてくれるユーザーグループとして関与する可能性があります。
プロジェクト成果の応用がどのように期待されているかを述べ、新たに生まれることが期待される解決法の利点を挙げる
結果として下記のことが期待されます。

  • 直接的には
    マニュアル、テスト、モデル、新しい治療、良質な製品、良質なプロセス、メカニズム理解の改善などに
  • 間接的には
    省エネ、安全性の向上、良く訓練されたスタッフなどに

成果の応用がどのように期待されるかを説明してください。これは、イノベーションチェーンの他の場所、関連するプロジェクト、または隣接する分野での進捗状況によって変化する可能性があります。故に、こうした変動性と当該領域で為される進展について概説してください。

成果の応用に対する障害があることを理解していることを示す
障害に対し、どのように取り組みむか。可能性のある障害としては以下の項目が挙げられます。

  • 不十分な資金調達
  • スキル不足
  • イノベーションを阻害する規制
  • 知的財産権問題
  • イノベーションに熱心でない伝統的なバリューチェーン
  • システムパーツ間の非互換性(スタンダードの欠如)
  • マーケット需要とその解決法のミスマッチ

提案書には、上記阻害要因を理解し、如何にそれらに取り組むかを示す必要があります。経済、ビジネス、マーケティングや行政のような分野に関与することは、障害を克服する上で役に立ちます。

先を読む。一度研究やイノベーションが完了したら、実際の利用について更なる段階を踏む必要があります。
更なる段階に関する具体例:
試験のための資金調達、スケールアップまたは生産、消費者またはバリューチェーン内の他のパートナーによる承認を促進することが含まれます。政策立案者は、結果を政策に反映させるためのフォローアップ・ステップを確立することもあります。
フォローアップ・ステップ用の支援計画を考慮することも可能です。例えば、国のプログラム、InnovFinEFSI、地域ファンド、エンタープライズネットワーク(EEN)欧州IPRヘルプデスク、欧州利用支援計画(ワークプログラム内のESCIの詳細)などです。
開かれたアクセスを実施し、データの取り扱いについて考慮する
所有権とアクセス権の利用について。

  • ホライズン2020助成金を受領する全てのプロジェクトは、発行する学術論文の査読がオープンになっており、誰でも無料でアクセスできるよう(モデル助成合意書第29.2条)求められています。当該義務をどのように行うか考慮し、オープンアクセスセクションに詳細な手引きを添えて記述してください。
  • 研究データへ誰でも自由にアクセスできることに関して、欧州委員会は現在研究データへのオープンアクセスに対し柔軟性のあるプログラムを試行中であり、ホライズン2020の全てのテーマ別エリアに適用できるようその範囲を拡大してきました。結果、欧州委員会の目標である「既定値毎の開かれた研究データ」を達成し、いくつかのデータベースに対しオプトアウト(非公開の選択)を可能にしました(例えば、知財権(IPR)の場合では、個人情報や国家機密)。試行版は、公表が基本となっている研究データに応用されますが、受益者は任意で他のデータベースを公開することが可能です。非公開を選択しなくても良いプロジェクトは、業務の開始6ヶ月以内に、どのようにデータが作成され、取り扱われ、アクセスが可能になるかを概説するデータ管理計画を作成する必要があります。更なるガイダンスは、データ管理セクションにて閲覧できます。
成果物の利用と普及計画を慎重に準備する
青果物の利用と普及計画は、公募が他に言及していない限り、提案書の部分と区別される必要があります。全てのケースに適用できる雛形はございません。しかしながら、計画は可能な限り正確であるべきです。当初は、最初の段階と最終目標のみ適用されます。プロジェクトの間、計画を更新し、更に詳細を詰めることが可能です。

  • どの領域でインパクトを与えることが期待できるか
  • プロジェクトの結果はどのようなニーズを満たせるか
  • どのような成果が生み出されるか
  • プロジェクトの間とその後に、成果物はどこで利用されるか
  • 誰が成果に対する潜在的ユーザーになるか
  • どのようにコンタクトをとるか

普及活動は後からの付け足しとならないようにしてください。普及に関してプロジェクト期間中は、潜在ユーザーと継続的な対話を行ってください。潜在的なユーザーを、同分野のフェロー研究者や、企業、投資家、標準化機関、規制当局、患者組織、分野別組織、NGO、教育部門、公共部門等にて見つけることが可能です。欧州委員会は、普及計画を「CORDIS」に掲載予定です。更なるガイダンスについては、欧州知的財産権(IPR)ヘルプデスク発行のファクトシートを参照ください。

結果の普及と利用に関する報告については、「定期報告」ページを参照ください。

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